ビジネスマンが仕事で使える表現や語彙を増やすのにおすすめなのは英語ニュースを通じて生きた表現に触れることです。
英語ニュースを読むと言っても、世の中には数えきれないくらいのメディアがあります。
そこで、本記事では、メディアの質という観点から中立で偏りの無い報道をしているメディアであること、学習のしやすさという観点からiPadで辞書を引きながら読むのに適したアプリが提供されていることを基準におすすめ英語ニュースを紹介します。
以下でおすすめしているメディアは全て無料です。
英語ニュースが英語学習に優れている理由
英語ニュースがビジネスマンの英語学習に適している理由
- ニュースで使われている語彙がビジネスの場面でそのまま役に立つこと
- 日本語でもニュースに接していることから、内容が推測しやすく、挫折しにくいこと
- ニュースを読んで得られる知識や情報もビジネスに役立つこと(英語学習以外のメリット)
1. ニュースで使われている語彙がビジネスの場面でも役に立つこと
せっかく語彙や表現を身につけても、 ビジネスの場面などで活かせないと長続きしないものです。
その点、ニュースの内容は海外のお客様や海外の同僚とのビジネスにおけるコミュニケーションで活かせるものが多く、学習の効果を実感しやすいでしょう。
これはとても重要なことで、 学習する、現実のビジネスの場面で実践する、理解が足りないところをさらに学習する 、という循環ができ安く、とても高い学習効果が得られます。
2. 日本語でもニュースに接していることから、内容が推測しやすく、挫折しにくいこと
英語を学習する際に、全く知らない分野の内容に取り組むと、内容が理解できなかった時に、 英語の問題なのか、そもそもの知識や理解の問題なのかがわからなくなる ことがあります。その点、ニュースであれば、日本語で既に背景や概要などを知っている場合がほとんどだと思いますので、内容が理解できなければ、英語の問題だと言えますので、英語学習に集中することができます。
3. ニュースを読んで得られる情報がビジネスに活かせること
目的が英語学習と言えども、関心の無い文章を読む場合、勉強のための勉強となってしまいますし、続けるのは苦痛と感じる人も多いでしょう。
ニュースであれば、 読んで得られる知識や情報はビジネスマンにとって役にたつものばかりですから、ニュースを読むということ自体にも価値があるでしょう。
同じニュースでも、メディアによって取り上げ方は異なりますので、 国内の報道とは異なった見方を理解することができる かもしれません。正直、初めてFinancial Timesの記事を読んだとき、日本のメディアと取り上げ方が全く違っていたので、とても衝撃を受けました。
このように、英語ニュースを読むことは英語学習はもちろん、情報収集もできることから、ビジネスマンにぴったりの英語学習方法と言えそうです。
そこで、本記事では、 中立で偏りのない報道であることと、英語学習への使いやすさ という観点で、おすすめの英語ニュースを紹介します。
なお、今回は ある程度の英語の基礎がある方がビジネスの現場で使えるレベルに上げるための学習というレベルを想定しており、海外のビジネスマンが読んでいるニュースから選んで紹介しています。
初級者の方は、英語学習用にレベルや表現を調整された文章を読むことをおすすめします。
以下で紹介しているニュース記事を読んでみて、かなり難しいと感じるようであれば、初級者用のコンテンツで学習されることをおすすめします。 1パラグラフの中にわからない単語が1つか2つ程度を超える場合は初級者用の記事で学習した方が良いかもしれません。
背伸びをして難しいコンテンツに挑戦しても苦しいですし、 長続きしない 可能性が高いです。
英語ニュースを選ぶポイント
iPadとニュースアプリの相性
ニュースアプリからストレスなく辞書を引けるかという観点で、以下のポイントを評価しています。
なお、インターネットブラウザから記事を読む場合は、以下の評価を気にする必要はありません。
Safariの機能として、以下のいずれの機能も使えます。
アプリ評価のポイント
- split viewに対応しているか
- クリップボード検索に対応しているか(物書堂の辞書アプリ用)
- アプリ共有に対応しているか(辞書アプリをニュースアプリから直接呼び出せるか)
英語ニュースを読む際には、初めてみる単語や言い回しなどが出てくることが多いはずです。
わからない単語を読み飛ばして意味を理解していく、というやり方も仕事の場面などでは重要ですが、英語学習という観点では、やはり積極的に単語も調べながら語彙を増やしていきたいところです。
ですので、iPadで辞書をさっと引けるか、という観点でアプリも評価しています。
iPadやiphoneで辞書を引きながら記事を読む方法も紹介していますので、以下の記事も参考にしてみてください。
ニュースのジャンルとメディアの報道姿勢
1. メディアの得意なジャンル
メディアにはBBCなどのように幅広く記事を取り扱っている総合的なメディアの他に、経済ニュースに強いメディア、投資情報などのマーケットニュースを扱っているメディア、テクノロジーに特化したメディアなど様々なタイプがあります。
関心のある記事を多く取り扱っているメディアを選ぶので良いですが、ビジネスマンには、政治・経済もしくはマーケット情報に強いメディアがおすすめです。 関心のある記事がよくわからない、という方は、一通り記事が揃っている総合メディアの記事を読んでみるのもおすすめです。
2. 報道姿勢
海外の大手メディアであっても、右寄りの報道をするメディアもあれば、左寄りの報道をするメディアもあります。
せっかくニュースを読むのであれば 中立な報道をしているメディアの記事を読むのがおすすめです。 そうすれば、日本でどのように報道されているかもよくわかるでしょう。
一例ですが、アメリカの大手メディアCNNは日本でもとても有名ですが、報道姿勢はかなりの左寄りと言われています。トランプ大統領が当選した選挙でも、左寄りの立場ゆえにヒラリー・クリントンの当選を疑わなかったというのは有名な話です。
ケントギルバートさんが著書「トランプは再選する」で、日本メディアがアメリカの情報ソースとしてCNNに偏っていることの問題を指摘しています。
本記事では、 中立の報道姿勢と評価されているメディアの中から、おすすめのメディアを紹介します。
メディアの中立性を評価するサイトもありますので、気になるサイトの報道姿勢をチェックしてみても良いかと思います。
メディアの中立性が確認できるサイトへのリンク
Media Bias Ratings
https://www.allsides.com/media-bias/media-bias-ratings
Media Bias Fact Check
https://mediabiasfactcheck.com
より高度な情報収集の方法
なお、もう少し高度な情報収集方法としては、右寄りと左寄りと両方読んで、自分でバランスを取るという方法もあります。
ここまで来るともはや英語学習というよりは、本気の情報収集という感じになりますが、北野幸伯さんが“日本人の知らない「クレムリンメソッド」世界を動かす11の原理“という著書の中で紹介されていますので、関心のある方は読んでみてください。
おすすめのニュースメディア
総合的なメディアのおすすめ
バランス良く記事が配信されていることがおすすめポイント。
政治・経済、国際・地域問題、ライフスタイル、スポーツなど、幅広く代表的なニュースを取り扱っていますので、とりあえず初めてみるという方におすすめです。
BBC
取り扱っているジャンルは幅広く、代表的なニュースを取り上げているので、バランス良く記事に触れたい方にはおすすめです。アプリもとても使いやすいです。どういった記事が良いかわからない、という方はとりあえずBBCを読んでみるのもおすすめです。
アプリの使いやすさ
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政治・経済に強いメディアのおすすめ
政治や経済のニュースに加え、政治家の発言に対する評価やコメント、経済の見通しに関する分析などを多く配信しているのがポイントです。
事実としてのニュースから、さらに一歩踏み込んだ分析やコメントなどを求める人におすすめです。
Reuters
政治・経済、マーケット情報などのマクロな情報に加え、個別企業に関するミクロな情報も取り扱っています。
アプリでは、関心のあるジャンルを選ぶこともできるので、関心のある分野に絞って記事を閲覧することもできます。
アプリの使いやすさ
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マーケット情報に強いメディアのおすすめ
株や為替といった投資に必要な情報に強く、日々のマーケットの情報や相場の見方などの記事を多く配信しているメディアがあります。BBCのような総合的なメディアには無い、深い情報が得られますので、投資を行なっている方や、業務で為替管理などを行なっている方におすすめです。
CNBC
アナリストのコメントやマーケット関係者などへのインタビューなどが動画ニュースでも見られますので、リスニングを鍛えたい方にもおすすめです。
アプリの使いやすさ
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まとめ
ニュースを選ぶポイント
- 偏りの無い中立な報道をしているメディアであること
- iPadで辞書が引きやすいアプリを提供していること
おすすめのメディア
とりあえず読んでみるなら
BBC
政治・経済ニュースを中心に読みたいなら
Reuters
投資情報・マーケットニュースに関心があるなら
CNBC
英語ニュースを活用して、ビジネスの現場で使える語彙や表現の習得にチャレンジしてみましょう。
